ガラスリサイクル工場

  ガラスリサイクル工場では、廃ガラスを原料にする "人工軽石(発泡ガラス)" の製造販売事業を行っています。 民間処理業者を始め、自治体からもガラス瓶を受け入れています。 自治体の大川市からは、月 10 トンほどを受け入れています。


〒835-0104 福岡県みやま市山川町河原内1440-10
TEL. 0944-67-0894 FAX. 0944-67-0883   アクセス・マップ
この施設は下記の新聞等に掲載されました。
九建日報 (平成25年12月12日発行)
週刊循環経済新聞(平成26年 1月13日発行)
東経情報 (平成26年 1月22日発行)

人工軽石(発泡ガラス)とは
人工軽石(スーパーソル)の化学組成とタイプ別特性
人工軽石(スーパーソル L2)の設計定数および現場管理法
スーパーソル・土木設計パンフレット
 人工軽石(スーパーソル)を使用した施工事例
@管理用道路工事 A岸壁改良工事 B住宅団地造成工事
人工軽石(フォームドG)のカラーバリエーション
 人工軽石(フォームドG)の施工事例
@柳川自動車学校の未舗装部をフォームドGで置換え試験施工
AフォームドGを用いた豊原小学校の運動場端の試験施工前後
B広川青石とフォームドGを使用した造園事例
CフォームドGを使用した水路水の浄化試験

人工軽石(発泡ガラス)
〜自然界からガラスに・・ガラスからまた自然界へ還元〜
スーパーソル 鉱物性無機質
 ガラスは土壌成分と同じ
多孔質
 大小無数の孔があいている
地球にやさしい
 99% 廃ガラスが原料
軽 量
 比重のコントロールができる

  ガラスは、石英、炭酸ナトリウム、石灰石など自然界に存在している原料から製造され、 大きなガラスびんから色とりどりの小さなガラスびん、建物の窓ガラスなどなど、様々な用途に使われました。
  そして、いつか使用済みになってしまう・・・。 使用済みになってしまったガラスを "人工軽石(発泡ガラス)" という新しい姿に形を変えて誕生させました。 新天地にて、将来に亘って活躍して頂くために。そして、自然界と調和しながら、その役割を立派に果たしていくことでしょう。
 発泡ガラスは、多くの特徴を持った "無機素材" です。 様々な分野で様々な効果が確認され、さらに "環境への負荷がないエコ素材" として注目されています。
 当社では、スーパーソル*、フォームドG®等の人工軽石(発泡ガラス)を生産・出荷しています。
 *(有)岸本国際技術研究所と(株)トリムの共願登録商標
 この発泡ガラスは、"福岡県リサイクル製品認定" 製品です。 発泡ガラス製品の粒度分布、修正CBR試験等の製品試験結果報告書は、PC版ホームページ の"製品試験結果報告書" のページから閲覧できます。また、認定証は、製品試験結果報告書に添付しています。
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人工軽石(スーパーソル)の化学組成と特性
化学組成
化学組成含有量
SiO2 二酸化ケイ素
73.5%
CaO 酸化カルシウム
12.1%
Na2O 酸化ナトリウム
10.5%
Al2O3酸化アルミニウム
1.57%
K2O 酸化カリウム
0.98%
MgO 酸化マグネシウム
0.42%

タイプ別特性
規 格乾燥比重吸水率特  徴
L10.3〜0.630% 以上保水力が高い
連続気泡型超軽量資材
L20.4〜0.530% 以下軽さを超えた
独立気泡型超軽量資材
L30.5〜1.010% 以下ほとんど閉気孔の
独立気泡型軽量資材
L41.0〜1.65% 以下 水より少し重い
独立気泡型軽量資材

規 格気 泡用 途
L1
L1
緑 化:軽量土壌
造 園:土壌改良材
農 業:土壌改良材
園 芸:鉢底石・改良材
L2
L2
土 木:軽量盛土資材
    擁壁裏込め材
    軽量混合土
農 業:暗渠排水資材
L3
L3
園 芸:れき栽培用資材
L4
L4
水 質:ろ過材
水槽用:ろ過材
土 木:水辺の軽量盛土資材

人工軽石(スーパーソル L2)の設計定数
および現場管理法

  ガラス発泡資材事業協同組合の組合員各工場で製造したスーパーソルの設計土質定数や現場管理法を以下に示す。
(1)スーパーソル L2 の設計土質定数
  スーパーソル L2 を JIS A 1210 の B 法による最大乾燥密度の 90%以上で締固めた場合の設計土質定数を表−1 に示す。
表−1  スーパーソル L2 の設計土質定数
単位体積重量 γ内部摩擦角 φ粘着力 c
4.0 KN/m3
30°
0
  注 1)上表の単位体積重量 γ は、地下水位以上で用いるスーパーソルの定数です。
地下水位以下で用いる場合は別途検討が必要となる。
(2)スーパーソル L2 の規格
  表−1 以外のスーパーソル L2 の規格を表−2 に示す。
表−2  スーパーソル L2 の規格
絶乾密度 ρ吸水率粒径
0.4〜0.5g/cm3
30%以下
2〜75mm
(3)スーパーソル L2 の締固め管理
  スーパーソル L2 の締固め管理基準値を表−3 に示す。
表−3  スーパーソルL2の締固め管理基準値
使用箇所仕上がり厚さ締固め度管理試験頻度
路体
30cm 以下
JIS A 1210 の B 法による最大乾燥密度の 90%以上
SS1000m3 につき 1 回以上
路床
20cm 以下
JIS A 1210 の B 法による最大乾燥密度の 95%以上
SS500m3 につき 1 回以上
補強土壁の盛土
25cm 以下
注 1)組合員各社におけるスーパーソルの最大乾燥密度は各々異なるので、実際の現場での締固め管理では、工場毎の最大乾燥密度を使用する。
注 2)スーパーソルの転圧機械には、1t 振動ローラ(有振動)もしくはコンバインドローラ 4t(無振動)が使用される場合が多い。路体ではこれらの機械で 4 回程度の転圧をするのが一応の目安となる。

 スーパーソルの締固めにあたっては、締固め不足による不適切な施工を防ぐことや、 過度な締固めにより細粒化が進むことによる重量の増加を防ぐ必要があり、適正な重量を確保することを目的とする。 したがって事前に試験施工を行い、施工機械の選定、転圧回数を決定する必要がある。
【締固め管理値の算出】
 ここでは、最大乾燥密度の組合標準値 0.351g/cm3 を用いて、現場での締固め管理値(乾燥密度)を算出する。
 a)路体(最大乾燥密度の 90%以上で締固める場合)
 現場での締固め管理値は次式より算出する。
乾燥密度 ≧ 0.351 × 0.9 = 0.316 g/cm3
 b)路床(最大乾燥密度の 95%以上で締固める場合)
 路体と同様の条件で締固め管理値を算出すると次のようになる。
乾燥密度 ≧ 0.351 × 0.95 = 0.333 g/cm3
(4)スーパーソル L2 の土量変化率
  スーパーソルの土量変化率(V1/V2)を表−4 に示す。
  ここで、V1:搬入したスーパーソルの体積(m3)、 V2:締め固めた後のスーパーソルの体積(m3
表−4  スーパーソルの土量変化率
使用箇所土量変化率(V1/V2
路体(JIS A 1210 の B 法による最大乾燥密度の 90%以上で締固めた場合)
1.25
路床(JIS A 1210 の B 法による最大乾燥密度の 90%以上で締固めた場合)
1.32
  注 1)表−4 に示した土量変化率は組合標準値である。
各工場の土量変化率は若干異なるので、実際には工場毎の土量変化率を用いて対応する。
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人工軽石(スーパーソル)使用の施工事例(1)
(資料提供:ガラス発泡資材事業協同組合)
平沢地区管理用道路工事(栃木県日光市)
発 注 者:国交省関東地方整備局

▲モデル図

▲施工中
 

▲完 成
特記
ダム管理用道路工事のテールアルメ裏込め材として採用。
工事場所の下部に既設擁壁があったため、土圧低減を目的としてスーパーソルを使用。
急傾斜地のため、排水性の良い盛土が求められた。
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人工軽石(スーパーソル)使用の施工事例(2)
(資料提供:ガラス発泡資材事業協同組合)
名護漁協−4.5m 岸壁改良工事(沖縄県名護市)
発注者:沖縄県

▲モデル図

▲スーパーソル敷設完了
 

▲施工完了
特記
護岸工事で、砂利や砕石より軽いが水に沈む比重 1.1 の“スーパーソルL4”を採用。
当初は他の水に沈む軽量盛土材が設計折込みされていたが、スレーキング率や破壊特性から判断し、スーパーソルが締固めやすく、材料が変化しにくいことで採用された。
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人工軽石(スーパーソル)使用の施工事例(3)
(資料提供:ガラス発泡資材事業協同組合)
美女木住宅団地造成工事 (栃木県さくら市)
発注者:民間

▲モデル図

▲スーパーソル施工完了
 

▲舗装完了
特記
住宅地造成に当たり、計画道路の真下に既設埋設管あり。
埋設管の入替えよりも、軽量盛土による埋設管保護を行った方が、コストメリットがあるため軽量盛土工を採用。
他の軽量材 (比重1.0以上) との比較検討の結果、置換対象深さが一番少ないスーパーソルが採用された。
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人工軽石(フォームドG)のカラーバリエーション
お客様のニーズに合った人工軽石を製造致します。

白色

うぐいす色

桜色

エビ色
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柳川自動車学校のコース内の未舗装部を
人工軽石(景観・抑草/フォームドG®)で置き換え試験施工
敷地:約25,000m2、右図の緑色部分に試験施工
約1,000m2、施工厚:約13cm、色:うぐいす色
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人工軽石(抑草/フォームドG®)を用いた
柳川市立豊原小学校の運動場端の試験施工前後
(面積:約300m2、施工厚:約13cm、色:白色)

施工前(平成27年7月)

施工後1年経過時
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広川青石と人工軽石(景観・防犯・抑草/フォームドG®
を使用した造園事例
人工軽石の施工厚:約10cm、色:うぐいす色
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人工軽石(フォームドG®)を使用した水路水の浄化試験
  柳川市水路課の協力の下、柳川市大和町の豊原小学校前の水路に試験施工(平成27年11月3日〜平成30年11月23日)



上図の赤色パイプは魚道(上写真では黒色)
  網袋(アサリ貝等を入れるネット)1袋に、フォームドG約12L(5kg)と浮揚防止の広川青石の砕石(20〜40mm)約8L(20kg)を収納。 約2,000袋を設置

水質測定結果
  設置後、水の流れ方向が一定では無く、左流れ、停止、右流れと変わる事が判明したため、 平成27年5月に中央部の袋を撤去し、ここで採取した水を浄化水と表記し、上図右側の水を水路北と表記しています。 平成30年10月まで毎月1回、水質の測定を行いました。


  図中の赤直線は、環境省の水質汚濁に係る環境基準別表2生活環境の保全に関する環境基準の環境保全(国民の生活(沿岸の遊歩等を含む)において不快感を生じない限度)の項目の基準値を示しています。 化学的酸素要求量(COD)は、湖沼(天然湖、人工湖)の項の基準値生物化学酸素要求量(BOD)、浮遊物質量(SS)は、河川の項の基準値を示しています。
  水路水が人工軽石の充填層を通過することにより、各数値は低下し、水質の改善が認められます。 これは、比表面積が大きい人工軽石に微生物が付着し、この微生物が有機物を分解していると思われます。
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平成25年12月12日発行 九建日報

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